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関関同立英語の長文で指示語に迷う人へ|it・thisの指示内容と形式主語の読み分け

関関同立英語の長文で指示語に迷う人へ|it・thisの指示内容と形式主語の読み分け

英語長文で指示語の内容を見失う場合は、「直前の名詞」と決めつけず、指示語を含む文の意味と前後の話題を照合してください。名詞を指す場合、文全体を受ける場合、形式主語のitを区別することが出発点です。

関西大学・関西学院大学・同志社大学・立命館大学を目指す受験生のうち、一文ずつ訳せてもit・this・theyなどの内容が曖昧になる人に向けた記事です。長文全体の勉強計画ではなく、文と文のつながりを指示語から確認する読み方に絞ります。

この記事の要点

近さだけで選ばない指示語を含む文で述べられた動作・性質と、候補の内容を照合します。
指す範囲を確かめる一つの名詞だけでなく、前の文に示された出来事や説明全体を受ける場合があります。
itの役割を区別する前の名詞を受けるitと、後ろの不定詞・節を支える形式主語を分けます。

大学別の出題頻度・採点基準を示す記事ではありません。問題形式は大学・学部・方式・年度によって異なります。実際の設問では、指定された範囲・語数・解答形式を優先してください。

「それ」と訳して終わると話題を見失う

itを「それ」、theyを「彼ら」、thisを「これ」と訳せても、内容が分かっているとは限りません。何が動いたのか、何によって結果が起きたのかを特定できなければ、次の文へ進んでも情報のつながりが曖昧になります。

読む際は、指示語を含む文について「何が、どうしたのか」を確認します。そこで主語の中身を説明できない場合に、前後の情報へ戻ってください。すべての指示語に長いメモを書く必要はありませんが、意味の理解に関わる箇所を「それ」のまま放置しないことが大切です。

Cambridge DictionaryのEnglish Grammar Todayの解説では、既に述べた話題を受けるitや、前の節・文などを受けるthisの使い方が説明されています。指す対象がいつも直前の名詞一つとは限らないことを、読解でも確認しましょう。

英語長文全体の進め方を見直したい場合は、関関同立の英語長文対策を参考にしてください。本稿は指示内容の読み取りを具体的に練習するための補足です。

指示内容を確かめる四つの手順

指示語を見付けたら、すぐに一番近い名詞へ矢印を引くのではなく、その文と候補の内容を照合します。次の四手順は練習用の確認順序であり、大学の公式解法ではありません。

  1. 指示語を含む文の骨格を読む。主語・動詞・修飾関係を確認し、何について、どんな動作や性質を述べているかをつかみます。
  2. 周辺の候補を挙げる。直前の文や同じ話題の名詞句を確認します。名詞で意味が合わなければ、前の出来事や説明全体も検討します。
  3. 文法と意味の両方を照合する。単数・複数などの形だけでなく、候補がその動作や性質の対象になるかを確かめます。
  4. 具体的な内容に言い換える。日本語で指示内容を補い、前後の流れがつながるか確認します。設問がある場合は、その要求に合わせて答えます。

単数・複数は手掛かりですが、それだけで一意に決まるとは限りません。theyが単数の人を指す使い方もあるため、「theyなら必ず複数名詞」という絶対的な規則にはしないでください。ここでは、まず話題・文法・意味を一緒に見ることを重視します。

名詞句の一部だけに縮めない

候補が「ある条件を満たす学生」のような修飾付きの名詞句なら、指示内容もその範囲を残します。「学生全員」と広げたり、修飾部分を落としたりすると、本文の対象が変わってしまいます。単語一つに矢印を引いた後も、どこまでが一まとまりかを確認してください。

名詞を指すitと文を受けるthisの練習例

以下の英文は本稿独自の練習例です。関関同立の過去問や、参考資料の例文の引用ではありません。学校・図書館の実例を報告する文章でもありません。

例A:近くの名詞ではなく、動作に合う対象を探す

The school placed a small robot near the entrance. It answered visitors’ questions.

学校は入口の近くに小さなロボットを置いた。そのロボットは来訪者の質問に答えた。

Itが指すのはa small robotです。直前にある名詞entranceを機械的に選ぶと、「入口が来訪者の質問に答えた」という読み方になってしまいます。answered visitors’ questionsという動作と、前の文の対象を照合してください。

この例では単数という形だけではrobotとentranceを区別できません。形が合う候補の中から、文の内容に合うものを判断する必要があります。実際の文章では、自動化された入口などの説明があるかもしれません。本文の情報を無視して常識だけで決めるのではなく、与えられた文脈を優先します。

例B:thisが前の出来事をまとめて受ける

The library extended its opening hours. This allowed students to study there after dinner.

図書館は開館時間を延長した。この延長によって、学生は夕食後にそこで勉強できるようになった。

Thisが受ける内容は「図書館が開館時間を延長したこと」です。libraryやhoursという名詞だけを答えると、何が学生の利用を可能にしたのかが十分に表せません。thereは、その図書館でという場所を示します。

指示内容を日本語で説明するなら、「図書館が開館時間を延長したこと」のように、誰が何をしたかを残します。前の文を受ける場合でも、毎回その文の全部を丸写しするのではなく、今回の文が受けている内容の範囲を確認してください。

二つの練習例の違い
例指示内容確認する根拠
例AのIta small robotという名詞句来訪者の質問に答えたという動作と、前文の話題が合う。
例BのThis図書館が開館時間を延長したことその出来事が、夕食後の利用を可能にしたというつながり。

前の名詞を探さないitもある

すべてのitについて、前の名詞を探すわけではありません。形式主語や、天候・時刻などを述べる文のitは、既出の物を受ける代名詞と区別します。Cambridge DictionaryのItの解説でも、こうした用法と、後ろの不定詞・節に関わる用法が整理されています。

例C:後ろの内容を読む形式主語

It is important to check the source of the information.

その情報の出典を確認することが重要だ。

この文のItは形式主語です。重要なのはto check the source of the informationという行為であり、前に出てきた本や学校などを指すitとして読んではいけません。「何が重要なのか」を後ろの不定詞の内容から確認します。

一方、It is important.だけなら、前の文脈にある話題を受けている可能性もあります。It isという始まりだけで形式主語と判断せず、文全体の構造を確認してください。

指示内容が後ろに示される場合もある

独自の例文「This is the main problem: the room is too small.」では、主な問題の内容がコロンの後ろで説明されています。「部屋が小さすぎること」という内容です。前文だけを延々と探すより、同じ文の後半や次の説明も確認しましょう。

今回の三つの例だけで、it・thisの全用法を分類できるわけではありません。強調構文などが疑われる文は、使っている文法書や問題の構文解説で、文全体の役割を確かめてください。

指す範囲を説明できる復習に変える

復習では、和訳の「それ」を眺めるだけでなく、迷った箇所の指示内容を自分で説明してください。指示語、内容、判断の根拠の三点を残すと、読み違えた理由を確認できます。

  1. 迷った箇所と前後の文を読む。指示語のある一文だけを切り離さず、意味のつながりに必要な範囲を確認します。
  2. 内容を具体的に書く。名詞句なら修飾範囲を、出来事なら主語と動作を残します。
  3. 選んだ理由を一つ書く。その後の動作、前文の説明、話題の連続など、実際の本文に根拠を置きます。
  4. 解説と照合して、原文で再確認する。候補を間違えたのか、文を受ける範囲を狭めたのか、itの文法的役割を誤ったのかを分けます。

英語の名詞句を答える問題なら、勝手に日本語へ変えたり本文にない語を足したりせず、指定に従います。日本語で説明する問題では、意味が完結する範囲を答え、語数・字数の条件があれば合わせてください。

矢印は確認の結果であって、答えそのものではない

本文に矢印を引く方法は整理に使えますが、矢印の先が正しい理由を説明できることが大切です。慣れた文章では書かずに読めても構いません。復習時に説明できなかった箇所を優先し、全指示語を同じ量で分析する必要はありません。

よくある疑問と次の長文でやること

指示語は必ず直前の文に答えがありますか?

必ずではありません。まず近い範囲を確認し、意味が合わなければ同じ話題の前の部分や後ろの説明も読みます。戻る文数を固定するより、本文のつながりと文法的役割を確かめてください。

名詞が複数候補に残ったらどうしますか?

指示語を含む文の動作・性質と照合し、前後の話題や修飾範囲を確認します。文脈が不足して本当に曖昧な文もあるので、無理に近い方を正解扱いせず、演習では問題の解説も確認してください。

thisを見たら前の文全体と答えてよいですか?

自動的にそう判断しません。名詞を指す場合もあります。文や説明を受ける場合も、今の文がどの内容を受けているかを確かめ、不要な部分まで含めないようにします。

まとめと参考資料

次の長文では、迷った指示語を一つ選び、「具体的な内容」と「そう読める根拠」を書いてみてください。形・近さ・意味を組み合わせ、名詞を指す場合と文を受ける場合、形式主語を区別する練習から始めます。

  • Cambridge Dictionary / English Grammar Today:It, this and that in paragraphs、It。2026年10月2日確認。用法の確認に使用し、例文は独自に作成。

英語長文で指示語の内容を見失い悩んでいる方へ

候補の選び違い、文のつながり、itの構造のどこで止まるかを分けると、必要な練習を整理できます。読めなかった英文をもとに、学習の優先順位を確認しましょう。

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「それ」と訳せたところで止まらず、何を指し、どう次の文につながるかを確かめてください。まずは一つの指示語を具体的な内容に置き換えて読むところから取り組みましょう。

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