Column
関関同立政治経済で用語は覚えたのに解けない?定義・具体例・理由説明の練習
関関同立政治経済で用語は覚えたのに解けない?定義・具体例・理由説明の練習
関関同立政治経済で用語暗記を得点につなげるには、「定義を言う」「具体例を分類する」「分類した理由を説明する」の順に、覚えた知識の使い方を確認しましょう。
一問一答では答えられるのに、説明文になると似た用語で迷う。そんな場合は、暗記量を増やす前に、定義のどの部分を判断基準にするかを確かめる必要があります。用語の名称と、その用語に当てはまる条件は別に確認します。
この記事は、関西大学・関西学院大学・同志社大学・立命館大学を志望し、政治経済の基本用語を一度学んだ受験生に向けた学習提案です。直接金融・間接金融を例に、定義から具体例へ進む練習と、つまずいた箇所に戻る手順を紹介します。
この記事の要点
大学別の出題頻度や学習効果を保証する記事ではありません。政治経済を利用できるか、科目名・出題範囲・方式は、志望学部と受験年度の公式募集要項で確認してください。
暗記した用語を使えない原因を分ける
まず、名称を思い出せないのか、定義を説明できないのか、具体例への当てはめで止まるのかを分けます。同じ「政治経済が苦手」でも、戻る場所は異なります。
解説を読んだ直後に「知っていた」と感じても、それだけでは原因は分かりません。解答を見る前の状態を思い出し、どの文言で判断が止まったかを残してください。
次の表は、当塾が提案する学習段階の確認例です。合否や完成度を判定する基準ではありません。
| 確認する段階 | 止まっている状態 | 最初に直すこと |
|---|---|---|
| 名称 | 説明を見ても用語を思い出せない | 必要な用語を教材で確認する |
| 定義 | 用語は言えるが、意味を説明できない | 主体・行動・対象をそろえる |
| 適用 | 定義は言えるが、具体例を分類できない | 例のどの条件が定義に対応するか示す |
| 区別の理由 | 正解しても、別の用語ではない理由が言えない | 分類が変わる条件を説明する |
名称が抜けている単元は暗記を続けます。一方、名称と定義を答えられる単元まで、同じ一問一答だけを繰り返す必要はありません。具体例を使った確認に進めるか試しましょう。
定義を判断できる条件に直す
定義は、覚えやすい語呂よりも、具体例を判断できる条件を残すことが重要です。ここでは、企業がどのように資金を調達するかを考えます。
直接金融・間接金融の区別を確認する
日本銀行の「直接金融」では、市場を利用した企業等の資金調達と、銀行等からの借り入れによる資金調達を区別しています。前者が直接金融、後者が間接金融です。
学習用には、直接金融を「企業が株式・社債などを発行して資金を集める」、間接金融を「企業が銀行などから借り入れる」という具体的な形に結びつけます。この例では、企業という主体と資金調達という目的は共通し、方法が異なります。
用語名だけを書くのではなく、「誰が」「何をして」「どの方法で資金を得るか」を一文にしてください。同じ条件を並べると、区別に使う部分が見えます。
「直接=誰も間に入らない」と覚えない
金融庁の「アクセスFSA 第3号・金融便利帳」は、証券会社を通して企業の株式や債券を購入する場合にも、直接金融となる説明をしています。「証券会社が出てきたから間接金融」とは判断できません。
この違いは、名前から仕組みを推測しない練習に使えます。登場する組織の数ではなく、企業の資金調達が証券の発行によるものか、銀行などからの借り入れによるものかを見ます。
金融庁の資料は2003年の用語解説です。本記事は基本概念の説明だけを参照し、当時の政策課題や金融市場の状況を現在の事実として扱いません。投資商品や資産運用を勧める内容でもありません。
具体例から理由説明へ進む練習
定義を確認したら、名称を答えるだけでなく、具体例の分類と理由説明を一続きで練習します。以下は当塾作成の架空の学習例で、関関同立の実際の入試問題ではありません。
二つの例を、同じ基準で分類する
例A:企業Aが銀行Bから事業資金を借り入れた。例B:企業Cが社債を発行し、投資家Dが証券会社を通してその社債を購入した。
例Aは間接金融、例Bは直接金融です。理由は、例Aでは企業が銀行から借り入れ、例Bでは企業が発行した社債が投資家に購入されているからです。
答え合わせでは「銀行」「証券会社」だけを囲まず、「借り入れた」「社債を発行した」にも印を付けます。主体と行動をつなぐことで、名称に反応して選んだのか、仕組みを根拠に選んだのかを確認できます。
例Bを「企業Cが銀行から融資を受けた」に変えたら、分類は間接金融に変わります。企業名の変更ではなく、資金調達の方法の変更で答えが変わる点を説明してください。
正解を見た後は、区別の理由だけ残す
- 例を読み、判断に必要な主体と行動を拾う。
- 教材の定義の、どの条件に当てはまるか確認する。
- 用語名と「なぜもう一方ではないか」を短く答える。
- 条件を一つ変えた例で、答えが変わるかを確かめる。
学習メモは「直接金融=証券会社があっても、企業の証券発行による調達なら該当」のように、誤解していた条件を残します。解説全文を書き写すより、次に使う判断基準が分かる形にしましょう。
間違えた段階だけ教材に戻す
復習では、間違えた用語をすべて最初から覚え直すのではなく、止まった段階に戻ります。名称が分かるのに例Bを外したなら、必要なのは用語の反復だけでなく、資金調達の仕組みの確認です。
- 定義が言えない:教科書・講義教材で意味を確認し、主体と行動を補う。
- 具体例を選べない:教材の例と、自分が迷った例の条件を並べる。
- 理由が言えない:正解と不正解の分類を分ける部分を一文で説明する。
- 条件変更で迷う:名前や組織の印象ではなく、変わった行動に注目して再分類する。
自作例に不安がある場合は、無理に増やさず、教材に解説のある例を使ってください。自分で作った説明が正しいかは、教材や先生に確認します。誤った例を繰り返し覚えることは避けましょう。
次の学習日には、前の正解番号ではなく、条件と理由を思い出せるか確認します。できたら、同じ論点の別問題へ進みます。難しい問題を解く量は、基礎の確認を妨げない範囲に調整してください。
志望校の問題へ移すときの注意
この練習は、志望校の問題を読むための準備です。直接金融・間接金融がどの大学でも同じ頻度・形式で出題されるという意味ではありません。
まず学習済みの範囲に対応する問題を選び、問われているのが名称、定義、具体例、区別の理由のどれかを確認します。問題文に特殊な条件があれば、その条件を優先し、覚えた短い説明だけで処理しないでください。
正誤形式では、知っている用語が含まれるだけで正しいとは限りません。用語の定義と問題文の説明が一致しているかを確認します。短い説明を作る練習は、自分の理解を確かめる方法であり、本番の全問で長い説明を書く指示ではありません。
政治・経済・時事を含む学習全体の位置づけは、関関同立の政治経済対策で確認できます。本記事では、覚えた用語を具体例に使う段階に限定して取り組みましょう。
よくある疑問と次に取り組むこと
一問一答は、もう使わなくてよいですか?
名称や定義が抜けている範囲では使えます。すでに答えられる範囲は、それだけで学習を終えず、具体例を判断する問題と組み合わせてください。教材を捨てるのではなく、役割を分けます。
説明文は教科書と一字一句同じでなくてもよいですか?
学習中の言い換えでは、定義の条件を保てているかを確認します。ただし、用語の正式名称や、設問で指定された表現は勝手に変更しません。自分の説明が正しいか迷ったら、教材の定義に戻りましょう。
最初に何組の用語で試しますか?
当塾の提案は、直近に迷った一組から始めることです。今回なら直接金融・間接金融について、定義、具体例、区別の理由を確認し、止まった段階だけ直します。全用語の比較表を作ることを先に目標にしないでください。
参考資料
- 日本銀行「教えて!にちぎん:直接金融」(公開・更新日の明示なし、2026-10-02参照):直接金融と間接金融の定義
- 金融庁「アクセスFSA 第3号・金融便利帳」(2003年2月、2026-10-02参照):直接金融と間接金融の基本的な仕組み
政治経済の用語を覚えても、具体例で迷う方へ
間違えた問題をもとに、名称・定義・具体例への当てはめのどこで止まっているかを整理しましょう。今の教材で直す部分と、演習へ進める部分を分けて確認できます。
公式LINEから、無料学習相談・無料体験授業の予約ができます。
公式LINEで無料学習相談する次の学習では、迷った用語を一組選び、「名称が言えるか」から「この例に当てはまる理由が言えるか」へ確認を進めてみてください。覚え直す場所が具体的になると、復習の課題も絞れます。